壊れているテレビ、特に液晶が割れている、電源が入らないといった状態でも、現在では買取が成立するケースがあります。これは、修理や部品取りを目的とした再利用や、法人によるリサイクル用途が広がっていることが背景にあります。ただし、どんなテレビでも無条件に値が付くわけではありません。査定額に大きく影響するポイントは「年式」「型番」「メーカー」「サイズ」「状態」「付属品の有無」など、複数の要素が複雑に絡み合います。
まず押さえておきたいのは、液晶割れや電源不良といった物理的な故障のあるテレビは、正常品に比べて査定額が大幅に下がる点です。とはいえ、買取不可ではなく「ジャンク品扱いで部品取り用」として値がつく場合もあり、0円処分よりも有利になる可能性があります。
代表的な故障別の買取可否と目安相場は以下の通りです。
故障内容
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買取可否
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概算買取相場(50型液晶)
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備考
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液晶パネル割れ
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条件付き可
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500〜2,000円
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買取業者によっては不可
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電源が入らない
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可
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1,000〜3,000円
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電源基盤のみ再利用される場合がある
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映像が映らない/音声だけ
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可
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1,500〜4,000円
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バックライト交換の前提で買取される
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リモコン・B-CAS欠品
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可
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通常価格より1,000〜2,000円減
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付属品を事前に用意すると査定が有利に
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外装に大きな破損・汚れ
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不可
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0円(または引取のみ)
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美品であることが査定に重要
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このように、「壊れていても売れる可能性があるか?」という問いに対する答えは、「売れるケースもあるが、事前の条件確認が重要」となります。特に以下のような業者は、壊れたテレビの買取に積極的な姿勢を見せています。
- ジャンク品専門の買取業者(全国宅配対応あり)
- 大手家電リサイクル業者の中で部品取りルートを持つ企業
- LINE査定で画像を送り状態を見てから判断する業者
こうした業者では、液晶テレビや有機ELテレビの構造を熟知したスタッフが在籍しており、たとえ電源が入らなくても、基盤やコントローラーなどのパーツ価値を見て価格を算出しています。
特に、下記のようなモデルは、壊れていても高確率で買取が成立しやすいです。
- BRAVIA XRシリーズ(SONY)/REGZA Zシリーズ(TOSHIBA)
- VIERA GX・LXシリーズ(Panasonic)
- AQUOS U・Nシリーズ(SHARP)
上記は人気シリーズであり、部品としての需要も安定しているため、故障品でも一定の価格がつくことがあります。
さらに、状態が悪くても「買取対象外」になる前にすべき対応としては、以下の4つがあります。
- 型番・年式・サイズを事前に把握しておく
- リモコン・B-CASカード・電源ケーブルなどの付属品を揃える
- 汚れやホコリを軽く拭き取っておく
- LINE査定や無料オンライン見積もりで相談してみる