自作パソコンやジャンク品といった一般的に「売れにくい」と思われがちなパソコンでも、出張買取でしっかりと査定対象となるケースは数多く存在します。特に最近では、自作PCの構成パーツに対するニーズが高まっており、状態やスペック、希少性によっては高額査定が期待できる場合もあります。
まず、自作PCについて見ていきましょう。自作PCは、市販のパーツを組み合わせてユーザー自身が構築したパソコンであり、個々のパーツが高性能であるほど市場価値が高くなります。特に、以下のようなパーツは単体でも中古市場で取引されることが多いため、構成の中に含まれていると評価が高まります。
自作PCで高評価になりやすいパーツ
- CPU(Intel Core i7以上、Ryzen 7以上)
- GPU(GeForce RTXシリーズ、Radeon RXシリーズ)
- SSD(1TB以上の高速タイプ、NVMe接続)
- メモリ(16GB以上、DDR4)
- マザーボード(ASUS ROG、MSI Gamingなど高性能ブランド)
また、組み立ての際にケーブルマネジメントが丁寧に行われていたり、埃が少なく冷却環境が整っていたりすると、内部状態の良さとしてプラス査定の対象になります。さらに、PCケースや電源ユニットも静音性やデザイン性が高いモデルであれば、全体の印象を左右する重要なポイントです。
一方で、ジャンク品とされるパソコンにも買取の可能性があります。ジャンク品とは、動作不良やパーツ欠損がある機体のことであり、正常稼働しないものも含まれます。たとえば以下のような状態でも、需要があるために査定対象となることがあります。
買取可能なジャンク品の例
- 起動しないが電源は入る
- 液晶が割れているが本体は動作する
- バッテリーが膨張しているノートPC
- 一部パーツが欠品しているがマザーボードやケースが綺麗なもの
- BIOSが起動する自作PCの一部
こうしたジャンクPCは、パーツ取りや再生販売用としてニーズがあるため、廃棄せず査定を受けることで予想以上の買取金額がつくこともあります。特にパーツ単位で流通価格が高いモデル(NVIDIA製GPU、ハイエンドCPU、静音ファン、等)は、壊れた状態でも部品取りとして価値があります。
以下は、自作PCやジャンク品の状態別に買取可否や評価の目安を示した表です。
状態内容
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買取可否
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評価の傾向
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CPU・GPUなどパーツが現役世代
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可能
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高額査定につながりやすい
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起動しないが電源やLEDが点灯する
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条件付可
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一部パーツ査定対象として価格がつく
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液晶破損(ノートPC)
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条件付可
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本体・マザーボードの動作次第で価格反映
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ケーブル断線・ファン異音あり
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条件付可
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減額対象だが回収・部品取りとして需要有
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全損、パーツ欠品・経年劣化著しい状態
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不可
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買取不可になる可能性が高い
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こうした点を踏まえ、自作パソコンやジャンク品でも「売れないだろう」と自己判断せず、出張買取に依頼することが重要です。実際、複数の業者で査定を比較することで、数千円〜数万円以上の差がつくケースもあります。
買取業者によっては「自作PC専門の査定スタッフ」や「ジャンク品強化キャンペーン」を行っていることもあるため、公式サイトや口コミ評価を確認し、柔軟な対応が可能な業者を選ぶことが成功のカギになります。パーツ単位での売却も視野に入れながら、少しでも高く買い取ってもらえる工夫をしてみましょう。