車いすの買取方法は主に3種類!出張・宅配・店頭の違いとは
車いすを手放す際、多くの方が「どの方法で売るのがベストか」と迷います。実際、車椅子の買取方法には主に出張・宅配・店頭の3つがあり、それぞれ特徴もメリットも大きく異なります。利用者の環境や希望によって適した方法は異なりますが、共通して重要なのは「安全でスムーズに」「できるだけ高価に」手放せるかどうかです。
では、各買取方法の特徴を比較しながら、どのようなケースに向いているのかを詳しく解説します。
■車いす買取方法の比較表
買取方法
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特徴
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向いている人
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注意点
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利便性
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出張買取
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業者が自宅まで来訪。査定・引き取りまで完結
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車いすの運搬が困難、高齢者世帯
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即日対応は事前確認必須、対象エリアに注意
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◎
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宅配買取
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自分で梱包し、配送業者が引き取り
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忙しい方、近隣に店舗がない方
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梱包材の準備が必要、送料負担の有無確認
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◯
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店頭買取
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リサイクルショップや専門店に持ち込み
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近場に対応店舗があり、移動が可能な人
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運搬手段・持ち込み対応時間に制限
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△
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それぞれに「どんな人に合うか」「どんな環境で便利か」が明確に異なります。例えば、出張買取は千葉県松戸市など都市部に住んでいる人で、自宅での対応を希望する人に人気が高い一方、宅配買取は全国どこからでも対応可能な場合が多く、柔軟性に優れています。
■選び方のポイント
以下のような状況別に選択すると失敗が少なくなります。
- 高齢の家族が使っていた車椅子を処分したい → 出張買取
- 使用頻度が少なくきれいな状態の車いすを全国で高く売りたい → 宅配買取
- 車で移動が可能で、複数の中古品もまとめて売りたい → 店頭買取
出張・宅配・店頭、どの方法を選ぶにしても、「リサイクルショップ」ではなく「車椅子買取専門店」を選ぶことで、査定金額や対応品質の差を実感できる可能性が高まります。依頼前に公式サイトで「査定基準」「買取価格の公開」「出張エリア」などを確認しておくと、トラブルも防げます。
リサイクルショップ vs 専門買取店!どちらが高く売れるか?
車いすを売却する際に迷いやすいのが、「どこに売るべきか」という選択です。特に多くの方が候補として挙げるのが、リサイクルショップと専門買取店。どちらも車椅子の買取に対応していますが、その内容や条件には大きな違いがあります。査定基準や対応の柔軟さ、実績など、比較ポイントを明確に理解することで、最適な売却先を選びやすくなります。
■リサイクルショップと専門買取店の比較表
項目
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リサイクルショップ
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車椅子買取専門店
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査定基準
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家電や家具と同様の一般的な基準
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車椅子の種類・メーカー・状態・年式に応じて詳細査定
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対応スピード
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即日対応もあるが混雑しやすい
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出張・宅配・店頭など手段により柔軟対応
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実績・知識
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幅広い品目に対応するが専門知識は限定的
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車椅子や介護用品に特化した専門スタッフが対応
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査定価格
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一律価格または相場に対する理解が浅め
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種類や希少性を正しく評価、高価買取が期待できる
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アフターサポート
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保証やフォローは少ない
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状態に応じたアドバイスや無料引き取り対応など
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■リサイクルショップのメリットと限界
リサイクルショップは、全国各地に店舗があり気軽に利用しやすいのが特徴です。家電や家具、衣類などの不要品と一緒にまとめて持ち込める点では非常に便利です。
また、即日現金化を希望する人にとっても魅力的です。
ただし、車椅子や介護用品の専門知識に乏しく、「動作確認ができないから減額」「メーカー名が不明で査定対象外」とされるケースも少なくありません。特に電動車椅子やリクライニング付きの高機能タイプなどは、専門知識がないと価値を正しく判断できないため、買取価格が不当に低くなるリスクがあります。
■専門買取店の強み
一方で、車椅子買取専門店は、その名の通り介護用品や医療機器を中心に扱う業者です。カワムラサイクル、松永製作所、MiKiなど、車椅子メーカーの特徴やモデルごとの相場を正確に把握しており、同じモデルでも年式や保存状態、付属品の有無により正当な評価を行います。
また、専門店は無料で出張査定を行っているところも多く、不要になった車椅子を自宅にいながら手軽に売却できます。最近では、LINEやWEBフォームから写真を送るだけで仮査定ができるなど、査定・申込のハードルも下がっています。
専門買取店では詳細にチェックし、買取価格を提示します。特に電動車椅子は一般的な中古品と異なり、バッテリー性能やモーターの状態などを確認する必要があるため、専門店での査定が圧倒的に有利です。
車いすを「引き取り」で処分したい人向け!無料回収との違いと注意点
使わなくなった車椅子を「引き取りで処分したい」と考える方は多いですが、その方法や注意点を理解しないまま行動すると、トラブルや違法な処分に巻き込まれるリスクがあります。ここでは、車椅子の「買取」と「無料回収」や「処分」の違いを明確にしつつ、読者の不安を取り除くために必要な情報をわかりやすく整理します。
■処分・回収・買取の違い
手段
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内容
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主な対象
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費用
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メリット
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デメリット
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引き取り処分
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自治体や業者が車いすを回収・廃棄
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使用困難品
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有料または無料
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手間が少ない
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買取価格は得られない
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無料回収
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条件付きで無料引き取り
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軽度の破損あり品
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無料
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即対応可能な場合も多い
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基本的に価値評価されない
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買取
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査定後に現金化
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再利用可能な品
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無料または送料負担
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高価買取が可能
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状態によって断られることも
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■処分に関する「誤解」とリスク
一部の人は「動かない車椅子=ゴミ」と考え、一般ゴミや粗大ゴミとして出そうとしますが、これは重大な誤解です。自治体によっては、車椅子は「医療機器」として扱われ、特別な手続きが必要な場合があります。誤って公共の場に放置した場合、「不法投棄」とみなされ、法律違反になるリスクも存在します。
また、悪質な回収業者による「無料と見せかけて後で料金請求」や、「安全な処分をしないまま廃棄」されるケースも報告されており、信頼できる手段を選ぶことが重要です。